社会的排除(しゃかいてきはいじょ)とは、何らかの理由で個人または集団が社会から排除される事、またはその状態をいう。
1970年代の欧州において経済発展の中で社会から隔絶された人々の存在が社会問題化したことにより広まった概念。 社会契約説に基づく国家観を前提としており、中世以前の社会における身分制度などは該当しない。 貧困層の出現に対する原因分析として提案されたが、後に経済的問題に限らず幅広い社会における分断・対立を包含するに至る。
社会的排除に関する明確な定義は存在しておらず各国での認識も統一されていないが、概ね「理由の如何を問わず個人(集団)が社会から疎外されていると認識すること」と理解されている。
人種・宗教等に起因する社会からの一方的な差別・隔離だけではなく、個人が自発的に社会から離れようとする行動を含めて「社会的排除」という概念にまとめているのは、欧州において「社会的結合」 という伝統的な考え方が存在するためとされる。
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現代日本においては人種・宗教・言語マイノリティの存在が問題となっているわけではないため欧州と同様の概念は妥当せず、新たに「日本型社会的排除」の提唱をする者もいる。
社会的排除という語は欧州における貧困問題に対する分析において発生した。貧困の直接的原因は所得の不足であるが、それは失業と同意である。失業の原因には人種差別・言語能力の不足・技能の未習熟・傷病・不健康などがあるが、彼らはその問題を解消する能力がない。